●音声学 おんせいがく
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主として,言語音声の研究領域のなかで,意味論的側面を除いた物理的側面の研究をさす。音声学には,人間の音声についての全般的研究(一般音声学)・いくつかの言語間の音声の比較(比較音声学)・一つの言語のなかの音声体系の研究(たとえばフランス語音声学など)・言語の歴史や進化を扱うもの(歴史的音声学)などがあり,きわめて多様といえる。違う観点から分ければ,音声の発信と発声にかかわる生理音声学と,発信された音響としての音声や,聴覚や心理を研究する音響音声学に分けることができる。音声学の最初の興味は,人間の発声器官の生理とメカニズムの解明にあった。その後,言語発生困難や失語症のような音声疾息・聴覚などさまざまに領域がひろがっていった。1930年以後,ソナグラフ・オッシログラフなどの電気的分析装置の発展に伴い,実験的音声学が大きく発展した。よく犯罪捜査などで用いられる声紋分析や,コンピュータによる音声合成なども音声学の成果の一つである。