●音色 おんしょく
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ねいろともいう。音を測るとき,尺度としてその音が大きいか小さいか(強度),高いか低いか(音高),長いか短いか(音価),そしてどんな音色か,の四つがあり,これを音の4要素と呼ぶこともある。たとえば,同じ大きさで同じ高さ,同じ長さの音をクラリネットとオーボエとで出した際に生ずるのが音色の差である。大きさはデシベル,高さは周波数,長さは秒数と単一の物理的単位で規定することができるが,音色の物理学的特性は複雑で,単一の単位でとらえることは今のところ難しい。それゆえ,音色は「明るい」「暗い」,「透明な」,「濁った」など,主観的な言い表し方をすることが多い。音楽学的に音色は,ある音のなかに含まれている倍音成分の複合状態(スペクトル)と音の出始めから消えるまでの動態(過渡現象)の二つによって決定される。たとえば,一定の大きさで鳴っているクラリネットとオーボエの音色差はスペクトルの差であり,ピアノとクラリネットの音色差は両者のスペクトルの差以上に過渡特性の違いによる差が著しい。人間の耳にとって音色とは複雑なものであり,ときには管楽器の息音・弦楽器の擦弦音・ピアノの立ち上がりの打音など,ノイズ成分が音の善し悪しを決定する重要な要素であることもある。