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●オンギラト

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 翁吉剌,弘吉剌。モンゴル系遊牧民の部名。遼代からその名が史料に現れ,『リョウ※注1※史』に王紀剌と表現され,『金史』には広吉剌・烏古里などとあり,しばしばリョウ※注1※・金に侵入していた。12世紀後半にはモンゴル高原東部のアルグン川ハルハ川の流域のステップで遊牧していた。そしてオルクヌトイキレスコルラス等の集団と近縁関係にあり,ともにモンゴル部と通婚関係を有していた。チンギス=ハンの母はオルクヌト,妻ボルテはオンギラトの出身であった。モンゴル帝国建国後,チンギス=ハンはオンギラトにモンゴル高原東部の広大な領地を与えて厚遇し,第2代皇帝のオゴタイ=ハンは,代々オンギラトの女を皇妃にし,男を公主に尚することを命じた。このためモンゴル帝国・元朝を通じてオンギラトの勢力は強大となり,とくに成宗以後の帝位安定の時代には,外戚の立場から皇帝の廃立にまで関与するにいたった。

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