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●音韻論 おんいんろん

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 言語学の一部門で,音韻を研究する学問。「音声学」に対する。音声が人間の発音器官から発せられる物理的なものであるゆえに,無限の変種があり同一人でも発音のたびに異なるのに対して,音韻は人間の頭脳に記憶された音の観念であって,同一の言語を話す人々はだいたい同一の数と種類をもっているものである。音声学が,人間の発音運動についてどのように音声器官を運動させ,その運動の差異がどうかなどを研究するのに対し,音韻論は,音声と音韻との対応関係を考え,その言語には音韻的単位が幾種類あり,それぞれがどのような体系をなしているか,一つの音韻的単位がほかの音韻的単位とどのように結合するか,その際の法則はどうか,などを明らかにしようとする。また,言語は音韻を基にして組み立てられているので,アクセント・文字・文法などの研究のための基礎ともなる。音韻の体系が時間の推移に伴って時代的にどう変化したかを叙述する部門が音韻史である。