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●尾張 おわり

アジア 日本 AD 

 東海道の一国。現愛知県の西半分。大化改新後,国・県が廃され新たに尾張国が設けられたが,等級は上国で近国とされた。中島・海部・葉栗・丹羽・春部・山田・愛智・智多の八郡から成り,平安末期に海部郡は海東・海西両郡に分かれ,山田郡は戦国時代に廃された。畿内と関東を結ぶ交通の要衝にあたり,馬津・新溝・両村の三駅が置かれた。国府と国分寺は現稲沢市域にあった。平安時代,国司制の弛緩に伴い国司と国人のあいだの紛争が多くなり,尾張国人はしばしば中央政府に訴えている。とくに988年(永延2)に藤原元命を訴えた事件は名高い。早くから開発も進み,皇室領・公家領・寺社領荘園も多い。鎌倉時代には守護として小野氏・中条氏・名越氏が任じられ,室町時代には高氏・土岐氏をへて期波氏が守護職の地位にあり,守護代織田氏のなかから織田信長が出た。信長・秀吉の両者が尾張から出たことは,この地域の重要さを示している。江戸時代には尾張徳川家の支配するところであり,明治維新にいたった。

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