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●オルメカ文明 オルメカぶんめい

北アメリカ メキシコ合衆国 AD 

 前800年から数百年間にわたり,メキシコ湾岸のベラクルース・タバスコ地方帯に栄えた,メキシコ最古の文明であるといわれている。代表的遺跡ラ=ベンタとトレス=サボラスには,土のピラミッド・神殿跡・大石彫などがみられ,祭祀センターを形成していたことが知られる。ジャガーニ人の観念がオルメカの中心にすえられ,いたるところにこのモチーフが繰り返されている。この特異な芸術様式は,メキシコ中央高原のトラティルコ文化・グァテマラ・エル=サルバドルのチャルヂュアパまで影響を及ぼしている。その宗教体系がメソアメリカー帯に広く受容されていたことがうかがわれる。オルメカはメソアメリカで最も早く文字を発明し,長期計算法にもとづく暦の体系をもっていた。これらはマヤ文明において一層発展させられているが,基本的にはすでにオルメカにおいて発達したものである。のちのメキシコ中央高原や,マヤをはじめとするすべてのメソアメリカの古代文明は,窮極的にはオルメカの基盤の上に立っていると考えられる。さらに同時代の南アメリカ・アンデスのチャビン文化との様式の類似もみられ,両者間の関係について研究がまたれる。

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