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●オランダ国王の開国勧告 オランダこくおうのかいこくかんこく

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 アヘン戦争(1840〜1841)後,鎖国を続ける日本を英仏列強が侵略することを憂慮したオランダ政府は,日本への親善と,日蘭貿易への打撃を避けるため,国王ウィレム2世の開国勧告の国書を将軍(家慶)へ送ることを決議した。国書は日本の国情に通じたシーボルトが起草し,鎖国の危険を忠告する内容であった。国書はその重要性を認識させるため,軍艦パレンバン号によって送られ,同艦は1844年(弘化1)9月に長崎に到着した。江戸に送られた国書は渋川六蔵・森山源左衛門・山路弥左衛門によって三通り翻訳され,いずれも『通航一覧続輯』に収録されている。開国の意思のない幕府は,忠告を円満に拒絶する趣旨の弘化2年6月1日付の,阿部伊勢守以下4名の老中連署の漢文の立派な返書で答礼した。開国勧告の国書の実物は存在しないが,その原稿および老中返書はオランダのハーグの国立中央図書館に現存する。