●おもろさうし
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琉球王府が王府ならびに地方の歌謡を全22巻に集録したもので,長短1,553編を収める。巻1は尚清王の1531年(嘉靖10),巻2は尚寧王の1613年(万暦41),巻3から巻21までは尚豊王の1623年(天啓3)に編まれ,巻22は後年に王府の祭式に用いられた46編を各巻から抜粋したものである。内容は女神官の神託が多く,そのほか祭式の歌・詩人の歌・労働の歌・民衆の集団歌などであるが,大半が芸術以前の宗教的・呪術的な詩歌で占められている。これまでの言語学説では,琉球方言が日本祖語から分かれた時点を奈良以前に比定してきたが,おもろの文法は方言的転訛はしているものの,日琉の交易が盛んであった室町時代の国文法に正しく則っている。なお原本は1709年(康煕48)に首里城の火災で焼失し,その翌年,具志川按司家と神歌主取の安仁屋家のものを校合して書写した尚家本が現存する。〔参考文献〕鳥越憲三郎『おもろさうし全釈』全5巻,1968,清文堂
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