●帯祝い おびいわい
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妊娠5カ月目の祝であり,妊婦はこのときから腹帯をつける。帯祝は戌の日を選ぶことが多く,これは犬の産は軽いからだといわれる。また,腹帯に夫のフンドシをしめると産が軽いという地方も多い。帯祝いには嫁の実家からの贈答がみられる。たとえば,奈良県高市郡では,妊娠5カ月目に嫁の里から紅白の木綿と赤飯が送られ,これをハラミマイといい,受けた方はこれを親戚や近隣に配る。愛知県額田郡では,妊娠が5カ月目または7カ月目になると着帯し,これをオビナオシといい,親元から小豆入りの餅が送られ,親戚近隣に配る。小豆を入れるのは,子が胎内に宿っていることを示すという。長野県上伊那北部地方では,嫁の里や近親から,白と赤または黄と赤の布を7尺5寸3分に米1升を添えて送り妊婦を祝い,この日に産婆になる人も祝いに来るという。間引きの多く行われた近世でも,帯祝いのすんだ子は育てねばならず,生児の生存権を承認する最初の儀礼といえる。