●オハケ
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村落の神社祭祀にあたって当屋などの門口や軒先に立てる一種の御幣。「ハケ」は幣をさす語と考えられる。かなり広く全国に分布する。よく古態を伝える石川県の能登半島のオハケは,3〜4m余りの青竹の先端に御幣をつけ,竹の上部あるいは根元に藁たばをまくものが多い。当屋の精進潔斎を表す標識のごとく理解されているが,元来は当屋が氏神の神霊を奉斎するものであった。多くは神社の宵祭りにオハケ立てをして氏神を招斎しているが,7日前にオハケを立てて厳重な潔斎に入り,本祭り後にオハケアゲをするところもある。また幣束型のオハケもあり,お当神様と称して当屋が1年間奉斎し,本祭りに神社へ奉遷して祭典を営む地もあって多様である。村落における神社祭祀の原初的形態を考究しようとする場合,オハケ奉斎の慣行は重要な示唆を与える。〔参考文献〕原田敏明『村の祭と聖なるもの』1980,中央公論社
小倉学『祭りと民俗』1984,岩崎美術社