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●小野道風 おののとうふう

アジア 日本 AD894 平安時代

 894〜966(意平6〜康保3)平安中期の能書家。「みちかぜ」とも読む。祖父は文人として名高い参議篁(たかむら),父は大宰大弐葛絃(くずお)。醍醐・朱雀・村上の三代にわたって歴任し,少内記・木工頭などをへて正四位下内蔵頭(くらのかみ)にいたった。若年より能書の誉れ高く,勅書以下の公文書をはじめ,朱雀・村上二代の大嘗会の屏風や紫宸殿の賢聖障子の銘などにも筆をふるった。『円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書』や『屏風土代(どだい)』は,それらのうちの数少ない遺品である。その書風は唐風から脱した和様書法の典型といわれ,醍醐天皇は道風の“行・草書各一巻”を入唐僧寛健に託して,かの地に流布させたという。966年(康保3)12月27日,73歳(一説に71歳)をもって卒去。その筆跡は野跡(やせき)と呼ばれ,ほぼ同時代の藤原佐理藤原行成とともに「三蹟」と並び称され,永く書法の手本として重んぜられた。

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