●鬼ごと おにごと
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子どもの集団遊びのなかで代表的な,歴史の長い遊びである。集団と個人とが対立する形式をもっており,鬼と呼ぶ一人の子どもに大きな役目を負わせている。遊びの初めにこの役をきめるところから始まる。現在はジャンケンできめるが,以前は鬼きめの詞を唱えてきめることが多かった。遊びの方式は鬼が追いかけて捕える,ごくふつうの鬼ごとのほか,盲鬼(めくらおに)・丸鬼・かくれ鬼・ため鬼など,長い年月にわたり子どもたちによって次々と新しい方法が考え出されている。鬼ごとの起源は,神社の鬼追いの行事に子どもを参加させたのが初めといわれていて,鬼がさんざん人を苦しめるが,あげくには神威の前に屈服するというわざおぎ(演技)であった。青森県の津軽地方には,鬼ごっこの遊びをオコナンジョといっているが,オコナイから出たことばで,鬼ごとも一つの行法であったことを跡づけることばであろう。〔参考文献〕柳田國男『子ども風土記』1937『定本柳田國男集』21,筑摩書房
大田才次郎『日本児童遊戯集』1943