●オドリコ(ポルデノーネの)
ヨーロッパ イタリア共和国 AD1265 両シチリア王国
1265ころ〜1331 イタリアのフランシスコ派宣教師。北イタリアのポルデノーネ付近の出身。1314年ころ,東方布教の伝道旅行に出発し,小アジア・インド・南海諸島を歴訪して多くの成果をあげた。ついでモンゴル(元)王朝支配下の中国に達し,広州・福州・杭州をへて大都(北京)に着き,中国で約3年間布教した。帰途は陸路をとり,中央アジアを経由して1330年に帰国したが,教皇庁への報告のためアビニオンに赴く途中病没した。彼の旅行記は,フランシスコ派の宣教師によって口述筆記され,マルコ=ポーロの『東方見聞録』と同じく,アジアの状況を紹介する書物としてかなりの普及を示した。中国女性の纏足(てんそく)の習慣などは,彼の旅行記によって初めてヨーロッパ人に知られたものである。