●オドアケル
ヨーロッパ イタリア共和国 AD433 西ローマ帝国
433〜493 ゲルマン出身のイタリア王(在位476〜493)。ドナウ中流域に定住したゲルマンの小部族スキリア族の名門出身。スキリア族が東ゴートに滅ぼされてのち,ラヴェンナで西ローマ皇帝アンテミウスの親衛兵となり,スエーヴェン族出身の将軍リキメルのもとで頭角を現した。475年のロムルス=アウグストゥルスの帝位就座を契機として,ゲルマン系諸部族出身の傭兵を組織してその隊長となり,翌年,皇帝ロムルスを追放して西ローマ帝国を滅亡させ,イタリア王を自称した。彼は東ローマ帝国の宗主権を受け入れたので,東ローマ皇帝ゼノンも,彼を帝国西半分の総督(パトリキウス)に任じ,その支配を黙認した。だが,東ローマ帝国への内政干渉を口実にして,皇帝は東ゴート王テオドリクスにオドアケル討伐を命じた。489年テオドリクスはイタリアに侵攻し,各地でオドアケル軍を破り,オドアケルはラヴェンナに包囲された。493年ついに降伏したが,その直後テオドリクスによって暗殺された。