●オーディン
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ゲルマン・北欧神話の神。もとライン川流域で信仰され,スカンディナヴィアに伝わる。原義は「怒り狂える者」の意で,嵐の神であったが,のち天神として文化・軍事をつかさどった。全ゲルマン民族が崇拝,とくに貴族・戦士が信奉した神で,農民の信奉神トールを押しのけて主神となった。天地を創造,人間の男女をつくるが,知恵に優れ,片目を代償に知恵の泉の水を飲む。戦場で倒れた戦士をヴァルハラ(戦死者の広間・死んだ勇者が住む楽園)に招く。神々の運命が決定され,世界が滅亡する日の戦いで死ぬ。イギリス・ドイツではウォーデン(Woden)・ウォータン(Wotan)。WednesdaY(水曜日)は前者に由来。ゲルマン民族の古来からの神話・伝説は,キリスト教の影響を受けながらも,全般的には勇武・誠実を尊重する素朴で若々しいゲルマン人の性格を保存し,中世期に集大成された。オーディンや他の神々・英雄はスカンディナヴィアの民族叙事詩において生きた。