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●御田植神事 おたうえしんじ

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 神社の神田を,選ばれた早乙女が,太鼓や鉦に囃されて植える神事。新春に行う予祝の田遊(たあそ)びを御田植祭と称するところもある。田植を歌や楽器で囃して行う習俗は,広く照葉樹林帯にある。稲作過程において最も田植を重視するのは,秋の稔りの根元が,苗を大地に挿秧するという田植にあると考えるためで,このとき穀霊を囃し,予祝的歌謡によって強力なものとする。神田の田植は,一般の田植を代表するものとされ,平安時代から鎌倉期にかけては,国衙による勧農の手段として一宮などで行われた。その折,国の田楽・猿楽なども出勤した。山城一宮たる賀茂神社や松尾大社,摂津一宮の住吉大社,肥後一宮の阿蘇神社などの御田植神事が知られるが,諸国の大社では,必ずこの神事を執行していたと考えられる。現在大阪市住吉大社(6月14日),三重県伊勢宮(6月24日),千葉県香取神官(4月第1日曜)などが著名。

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