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●尾高朝雄 おだかともお

アジア 日本 AD1899 明治時代

 1899〜1956(明治32〜昭和31)法哲学者。1923年東京帝国大学法学部政治学科,1926年京都帝国大学文学部哲学科卒業後,1928年京城帝国大学助教授,1930年同大教授を経て,1944年以後東京大学法学部教授。ヨーロッパ留学中(1928〜32)ケルゼンフッサールに学び,新カント派哲学と現象学とを統合する独自の法哲学をめざした。戦前は,〈相互主観的な意味付与・構成作用〉に注目する立場から,法律の実在性は多数の人々の〈規範的な意味〉の事実行為によって底礎され,国家も国民相互の事実上の結合=相互依存関係に底礎されて実在する,とする〈国家=協成社会団体〉論を説いた(『国家構造論』1936,『実定法秩序論』1942)。戦後は,天皇超政論に立って,戦後の天皇をノモス(理念としての国体)の象徴として戦前との連続性のもとに正統化する〈ノモス=主権〉論を説き,保守的自由主義の立場を明らかにした(『国民主権と天皇制』1947)。著書は前掲のほか,GrundleGunG der Lehrevom sozialen Verband 32,『法の窮極に在るもの』1947,『数の政治と理の政治』1948,『法哲学概論』『法学概論』1949,『自由論』1952,など。