●オースベル
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1918
1918〜 アメリカの心理学者。1943年ブラディス大学で医学博士,1950年コロンビア大学において発達心理学の研究で哲学博士の学位を得た。実験精神病理学の知見をもち,自我発達の面から発達心理学の理論化につとめた。彼によると青年期現象の発現は,個体の生理的・生物学的要因と同時に社会的要因が参加しておきるもので,その双方の要因が青年期の人格の再構成に統合的に影響するという理論を立てた。すなわち,青年期を生物・社会的地位の顕著な変化によってひきおこされる人格再構成の時期としたのである。彼はまた乳幼児のもっている全能感が,親のしつけによって破られたとき,子どもは両親への忠実な服従者(satellite)となるが,やがて青年期になると自己の価値を再構成するために児童期的服従者からの脱出(desatellization)が生じるという。児童期の服従の違いによって青年期の人格の成熟は異なるとした。そのほか,学校学習理論・認知構造・薬物乱用の研究も多い。