●オーストリア国家条約 オーストリアこっかじょうやく
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第二次世界大戦後,オーストリアがアメリカ・イギリス・フランス・ソ連とのあいだで締結した講和条約。1938年3月13日のドイツ-オーストリア合邦(Anschluβ)の宣言によってオーストリアは=ドイツに併合されたが,1943年10月30日,モスクワでの外相会議で,第二次世界大戦に参戦した連合諸国から独立を約束された。1945年4月13日のソ連軍のウィーン攻略後,オーストリアはアメリカ,イギリス,フランス,ソ連の4国に分割占領されたが,戦後の冷戦の深刻化に伴い,この条約が1955年5月15日にウィーンで調印されるまで主権を回復できなかった。条約はオーストリア共和国を1938年以前の国境線の状態で再建することを規定しているが,ハプスブルク家の復活やドイツとの合邦を禁止している。ソ連はオーストリアが永世中立国として再生することを条件として撤兵を承諾した。1955年7月27日にこの国家条約は発効し,同年10月25日までに全占領軍は撤退した。オーストリアは同年11月5日に永世中立を宣言した基本法を公布し,同年12月,国際連合に加入した。