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●オゴタイ=ハン国 オゴタイ=ハンこく

アジア モンゴル国 AD 

 モンゴル帝国の諸ハン国の一つで,オゴタイ=ウルスともいう。チンギス=ハン(太祖)の第3子オゴタイ(太宗)が父によって分封され,その子孫によって継承された典型的な遊牧国家である。その所領地は,イルティッシュ河上流とアルタイ山南麓の草原地帯にかけて形成され,国都はイリ河西北のエミルに置かれた。オゴタイとその長子グユク(定宗)は,帝国の第2・3代と大汗位を継承したが,グユクの死後はトゥルイ家との争いに敗れ,オゴタイ家は大汗位継承の地位からはずされた。その後,フビライ(世祖)が元朝の大汗となるに及んで,1266年(至元3)オゴタイの第5子カシ(合失)の子ハイドゥ(海都)が宗主権を主張して元朝に反旗を翻すにいたった。そして,1269年(至元6)にはトルキスタンにおけるクリルタイで,ハイドゥを中心にオゴタイ家・チャガタイ家・ジュチ家の諸王が会盟し,以後1301年(大徳5)のハイドゥの死まで西北モンゴリア・ウイグリスタン方面へ頻繁に侵攻したので,元朝にとっては一大脅威となった。その間,ハイドゥが根拠地としたジュンガリア地方は,オゴタイ=ハン国の継続と考えてよい。しかし,ハイドゥの子チャバル(察八兒)の代になると,チャガタイ家のドゥワの侵蝕をうけ,1306年チャガタイ=ハン国に併合され,1310年(至大3)にチャバルは元朝に帰服した。ここに,オゴタイ=ハン国は滅び去った。