●オケオ
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インドシナ半島のメコン川デルタ地域にある古代カンボジア扶南の港市遺趾。シャム湾海岸から内陸へ25km入ったところに位置し,当時水路を通じて船舶が出入りしていた。オケオとはカンボジア語で「澄んだ水」の意味。現在はヴェトナム社会主義共和国ロンセン省に属する。1942年フランス人により発見された方形(3km×1.5km)の港市趾。出土品にはインド・西方諸国との交易を示す多くの貴金属・装身具・印章・護符・銀貨・ヒンドゥー教神像の彫像などがあるが,2個のローマ貨幣型メダル(152年と157年のもの)は,港市が栄えていた時代を裏付ける手がかりの一つとなる。中国製の鋼鏡も出士した。オケオから縦横に走る運河・水路跡が確保され,国内の物産の集散地であり,外国船が来航していた。オケオは海上交易の展開とインド文化の流入定着を知る上で重要な遺跡である。発掘出土品の大部分はホー=チミン市歴史博物館に陳列され,7冊の膨大な報告書が出版されている。