●沖縄返還 おきなわへんかん
アジア 日本 AD1972 昭和
沖縄返還とは沖縄の施政権が米政府から日本政府に返還されたことである。その実現までには,まず長い日米政府の交渉があった。次に沖縄県祖国復帰協議会などを中心とするいわゆる日本(祖国)復帰運動の高揚があった。そしてこの沖縄の運動に対応する本土側の沖縄返還運動という展開があった。また復帰運動による沖縄政治の革新化を懸念した沖縄の保守政治家の米政府に対する“復帰是認”の意見具申もあった。米政府内では1966年に沖縄特別作業班が設置されて沖縄返還に関する討議が開始された。国務省と国防省の文官は〈沖縄と日本本土で復帰運動がたかまっているため,沖縄基地を引き続き維持していくためには施政権返還が必要である〉ことを主張するにいたった。沖縄の復帰運動は激化の一途をたどり,ついに1968年11月主席公選で屋良朝苗革新統一候補が当選するにいたる。こうした沖縄の動きを背景に1969年(昭和44)11月の佐藤総理-ニクソン会談で沖縄の〈本土なみ〉返還が合意され,沖縄返還が実現したのは1972年5月15目のことである。