●小川芋銭 おがわうせん
アジア 日本 AD1868 明治時代
1868〜1938 近代の日本画家。本名茂吉。別号牛里・草汁庵・芋銭子など。常陸国牛久藩士小川賢勝の長男として江戸赤坂に生まれ,一家の帰農で幼年時代を牛久村に過す。1878年単身上京,京橋の小間物店に奉公その間彰抜堂で3年間本多錦吉郎に洋画を学び,また南画家抱朴斎に漢画の手解きをうく。1888年「朝野新聞」の客員となり,時事漫画を掲載。1893年父の命で牛久に戻り農事の傍ら「茨城日報」「いはらき」「文芸界」「平民新聞」「国民新聞」「ホトトギス」その他に農村生活を題材とした漫画・挿絵を描く。1915年平福百穂・川端龍子らの珊瑚会結成に誘われ会員となる。第3回展出品作が横山大観に認められ,1917年日本美術館同人に推され,以後院展に新南画風の作品の発表を続けた。農村・山水風景や河童を主題に脱俗奔放な水墨画を多く残す。独学で和漢洋の学を修め,書・俳諧でも一家をなす。代表作に「樹下石人談」「沼四題」「夕凪」など。