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●大山信仰 おおやましんこう

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 神奈川県伊勢原市に鎮座する大山に対する信仰。大山は相模の国御嶽として,修験道の道場であった。別名雨降山ともいわれ,古来から雨乞いの霊山として人々に知られていた。江戸時代には授福防災の神である石尊大権現として信仰を集めた。真言宗大山寺は752年(天平勝宝4)に良弁僧正によって創建されたと伝えられている。大山は農村社会では雨乞いの神として信仰され,近世の町人社会では6月28日の初山,7月14日から17日の盆山などの大山詣が盛んであった。現在でも盆山のころになると横浜市緑区池辺町・茅ケ崎市南湖・小田原市・秦野市周辺では辻や村境に大山の献灯をたてる。大山山中にある茶湯寺には,近在の人たちが茶湯寺参りといって死後百ヵ日目にこの寺へお参りする。参詣すると死者に似た人に会えるといわれている。また漁村では不漁のとき,漁をやすんで網子・船子などをつれて網元や船元が大漁祈願のため大山詣することもある。

〔参考文献〕根本行道『相模大山と古川柳』1969

秦野市史編さん室編『御師の村』1984,秦野市役所