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●大元神楽 おおもとかぐら

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 島根県邑智郡一帯や,那智郡の一部で大元信仰により,5年,7年,または13年目ごとの霜月の式年祭に行われる神楽。大元神は農耕神で,わら製の蛇を信仰の表徴とする。神がかりによる託宣を行事の中心にするなど,荒神神楽との共通点が多い。明治より前は,野外に臨時の祭場を設けたが,現代は氏神の社殿や民家を祭場とする。舞台にさまざまな飾り付けをし,諸神を勧請して出雲流の神楽を徹夜して行う。神楽は,神職が行う神事と採物舞,氏子の行う神能をまじえて行う。湯立・荒神祭・山勧請があって,何番かの役舞と「岩戸」「弓八幡」などの神能が演じられ,夜半になると託宣行事が行われる。神がかりに入った託太夫をわら蛇の託綱にとりつかせ,神職が来年の作柄や災難の有無などを聞き出すのである。託宣が終わると,一同,拍手をして大元神を拝み,神返しをして行事を終わる。現在邑智郡に一つ,那賀郡に二つ残っているのみとなった。