●大番役 おおばんやく
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平安時代後期から鎌倉時代にかけて,内裏・院御所諸門・摂関家・将軍御所諸門などの警固にあたる番役のことをさす。律令官制に定められた衛士上番制がくずれると,荘園領主などはその領内の地方武士を交替で上番させ,警固につかせた。鎌倉時代になると,京都市中の警備は幕府の管掌するところとなり,御家人の重要な奉公の一つとされ,また,その催促は諸国守護の重要な職責となった。勤番の期間は3〜6カ月で,在京中の経費は自己負担であった。またその回数は約10年に1回くらいで,頻繁に割り当てられたわけではない。在京中の御家人の統率には,はじめは京都守護があたったが,鎌倉時代初期の政治情勢もあって,あまり強い権限をもっていなかった。承久の乱(1221)後は,六波羅探題が設置され,大番役の御家人たちはその強い統制下におかれた。大番役には以上のような京都大番役のほかに鎌倉大番役もあるが,ふつう大番役といえば,京都大番役をさしている。