●大杉栄 おおすぎさかえ
アジア 日本 AD1885 明治時代
1885〜1923(明治13〜大正12)明治・大正期のアナキスト。職業軍人の長男として出生。幼年学校中退。外国語学校卒業。在学中から平民社に出入りし,電車賃値上げ反対運動・屋上事件・赤旗事件などに関係し,検束されること前後数回に及んだ。大逆事件後のいわゆる「冬の時代」で沈滞した社会主義運動陣営内にあって,雑誌「近代思想」(1912・大正元),「平民新聞」(大正3)を創刊して,運動の拠点となった。さらに,1919年(大正8)には「労働運動」を創刊し,この間,評論・翻訳を中心とした文筆活動によって,アナキズムの理論的旗手として活躍。当時のいわゆるアナ・ボル論争において,アナキズムが優勢を勝ち得たのは,多分に大杉の卓越した力量による。天才的な語学力ともちまえの行動力に裏打ちされた,“反権力・反道徳”の既存の秩序に反した言行は,社会主義運動史上に多くの挿話を残した。関東大震災の際,妻伊藤野枝,甥橘宗一とともに官憲に謀殺された。
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