●大蔵永常 おおくらながつね
アジア 日本 AD1768 江戸時代
1768〜?(明和5〜?)近世の三大農学者の一人で,数多くの近世農書を著した農政ジャーナリストとも呼ぶべき人物。通称徳兵衛,字を孟純,黄葉園主人・亀翁などといい,豊後国日田に生まれた。父は製蝋問屋に勤める職人で,永常もそこで働いたが,好学の彼は書物から多くの知識を得て,20歳のころ日田を出て九州を巡歴し,29歳のときに大坂に出た。大坂で苗木商を営むかたわら,櫨の栽培法と蝋の製法を論じた『農家益』を著し,ついで『老農茶語』『豊稼録』などの農書を刊行した。そして,江戸,大坂と住居を移しながらも各地の農業事情を見聞し,『農具便利論』『除蝗録』『油菜録』『綿圃要務』などの専門農書をあいついで執筆・刊行し,広く名声をとどろかせた。1834年(天保5)には渡辺崋山の推挙で三河国田原藩の興産方を勤めた。晩年は江戸で著作に専念し,1859年(安政6)に大部の『広益国産考』を出版した。
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