●大足 おおあし
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深田に肥料の草を踏み込む田下駄の一種である。長さ50〜120cmくらいの長方形の枠中央に鼻緒を付けた足板があり,手縄をもって上下させ作業を行う。弥生時代後期の登呂遺跡(静岡市)から大足の足板が出土しており,当時すでに田植えが行われていたと思われる。枠型のほか,板を箱形にした箱形,木枝や竹を輪とした輪かんじき型の大足もある。大きなアシダ(足板の訛り)の訛ったものであろう。オオアシ・アシダ・シロフミゲタ・ノウトコフミなどという。1955年(昭和30)ころから用いられなくなったが,山間の探田では耕地整理が進まず,1984年まで用いた所もある。大足は全国的に分布するが,千葉・岩手・秋田・島根の諸県や佐渡・能登の海に面した所のものは100cm以上と大きく,近世の海上交通で普及したものであろう。瀬戸内沿岸に小形の箱型が多い。〔参考文献〕潮田鉄雄『はきもの』1973,法政大学出版局
潮田鉄雄『日本人とはきもの』1976,住宅新報社