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●近江令 おうみりょう

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 天智天皇の時制定された法令で22巻。668年(天智7)完成。律はなく令のみ,22巻にまたがるもの,編さんの中心人物は藤原鎌足。施行期間は671〜689年(天智10〜持統3)といわれる。飛鳥浄御原律令とともに大宝律令の基礎となった。しかし現存せず,確実な史料のないため,飛鳥浄御原律令と同じころのものといわれている。大化改新以後の法令・制度や中国の法令・制度を参照したものと思われる。なかには存在を否定する人もいる。弘仁拾弐の序には「近江朝廷之令」とあるし,鎌足の伝記として「藤氏家伝」上に鎌足が律令を編したとあることことから何らかの形でかかわったことは事実である。明治以降の法制史学者たちの学問の成果の上でも,坂本太郎・滝川政次郎両氏の見解を含めて,令の成立の根拠が明確だといいがたいという説まであり,これからの研究に委ねられるところが大きい。