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●近江 おうみ

アジア 日本 AD 

 国名。現在の滋賀県。東山道の1国。大国。もと淡海・額田・近淡海安の国造および犬上県主が支配。国府は栗太郡瀬田町,国分寺は大津市石山国府町にあった。天智天皇が667年大津宮へ移る。『延喜式』によると,滋賀・栗太・甲賀・野洲・蒲生・神崎・愛智(えち)・犬上・坂田・浅井・伊香(いかこ)・高嶋の12郡。和名類聚抄92郷。鎌倉時代以来佐々木氏が守護。室町時代になり,佐々木氏が京極・六角に分裂,半国ずつ支配したが,戦国期に湖北に浅井氏が台頭し,ついで織田信長が姉川の戦い浅井氏を滅ぼし,蒲生郡安土に安土城をつくる。のち豊臣秀吉は堀秀政に佐和山城,蒲生氏郷に日野,京極高次に八幡山を与える。秀吉も長浜城をつくる。江戸時代になると京都に近いこともあって井伊氏の彦根藩をのぞいて,小藩に分割されている。東海・山陰・北陸・中山道の要衝で,軍事上・政治上の重要地域であった。1871年廃藩,大津県と長浜県となったが,翌年滋賀県に統一される。