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●黄檗宗 おうばくしゅう

アジア 日本 AD 

 臨済宗・曹洞宗とともに日本禅宗3派の一つ。1654年(承応3),中国明の黄檗山万福寺のインゲンリュウキ※注1※(1592〜1673年・万暦20〜康煕12)が日本に渡り,開宗した臨済宗の1派。唐の禅僧黄檗希運の宗風を再興した日本に始まる宗名である。長崎の崇福寺の逸然の勧請で長崎に渡来し,のち山城宇治に黄檗山万福禅寺を創建して,黄檗宗を開いた。門弟のモクアンショウトウ※注2※が2世となり,江戸白金に瑞聖寺を建て,また竜渓性潜は大坂に資福寺を始めた。そのため黄檗宗が関東と大坂に流布した。黄檗山万福禅寺は,13世竺菴にいたるまでは中国僧を住持とした。14代竜統が初めて日本僧として住持になった。宗風としては臨済系であるが,明代の念仏禅が混在し,誦経は唐音で,法式は明の様式を採用する。1874年(明治7)に臨済宗に合流したが,2年後また分かれた。寺院数523,明の生活様式をわが国に伝え,中国風の絵画・詩文・唐様書道の普及にも大きな足跡を残した。

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