●王念孫 おうねんそん
アジア 中華人民共和国 AD1744 清
1744〜1832 中国清代の考証学者。字は懐祖,号はセキク※注1※,江蘇省高郵県の人。史部尚書王安国の子。1775年(乾隆40)の進士。官僚としては主として河川管理の職を歴任,1809年(嘉慶14)に永定河道となったが,翌年永定河が決壊したため引責辞職し,以後著述に専念した。学者としては,師の戴震・同門の段玉裁・子の王引之らとともに清朝考証学,とくに小学(文字・訓詁・音韻の学)の分野を代表する存在であり,その方法は,独断を避けて厖大な例証から帰納すること,および訓詁の拠り所を字形ではなく字音に求め,仮借字に惑わされぬことを特徴とする。代表的な著作に,魏の張揖の字書『広雅』をもとに,諸書を博引して本文の錯誤を正し,古訓を明らかにした『広雅疏証』10巻・『史記』・『漢書』などの古書の精確な校勘を行った『読書雑志』82巻,古韻を初めて21部に分類した『古韻譜』2巻などがある。
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