●汪大淵 おうたいえん
アジア 中華人民共和国 AD
生没年不明 元代の旅行家。江西省南昌の人。字は煥章。至正年間(元朝末期)に,商船で東南アジアからインド洋沿岸数十カ国を旅行し,見聞した各地の地理・物産・風俗などを記した『島夷志略』2巻を著した。これは,東南アジアに関して現存する最初の個人的な旅行記で,当時の中国の対外的な発展を背景にしているものと考えられる。とくに,唐代以来,盛んとなった南海貿易が宋代をへて,元代にさらに発展を遂げた様子が,通商規模の拡大や華僑の増大などの記述から知ることができる。〔参考文献〕『世界の歴史13』,筑摩書房
『世界歴史13』,岩波講座
『アジア歴史事典』平凡社