50音順    検 索

●王子信仰 おうじしんこう

アジア 日本 AD 

 神が児童の姿をとって現れてくるという信仰。“ちいさ児”の信仰を背景にしており,わが国でも水神童子・海神少童・少名彦神をはじめ児童の姿をとって現れる神々が多く,神が子供に憑依しやすいという信仰も一連のものである。王子神信仰は大神とその子,子供の母神という信仰形態を基本としており,子供=王子神と母神とが一対で母子神として祀られることも多い。その典型的な例は八幡神で,八幡神を応神天皇,その母たる女神を神功皇后と早くから説かれてきた。この王子信仰は巫者の活躍が顕著に認められ,そのため次々と王子が誕生することになる。さらにそれが仏典で説く諸王子諸眷属神とも結びつき,日吉・祇園の八王子,熊野権現の若一王子・十二王子・九十九王子などの信仰を発展させてきた。また御霊信仰若宮信仰と結びついたことも王子信仰を発展させた要因の一つで,八幡神の子を仁徳天皇と説くのはその一例である。