●王羲之 おうぎし
アジア 中華人民共和国 AD307 晋
307?〜365?(西晋,永嘉1?〜東晋,興寧3?)中国,東晋の書家・文人。字は逸少。琅邪臨沂(山東省臨沂市)の王氏の出身。王曠の子。宰相王導の従子。はじめ秘書郎となり,寧遠将軍・江州刺史をへて,351年に右軍将軍・会稽内史となったが,4年で官を辞した。この官名から王右軍とも呼ばれる。当時の知識人の風潮でもあるように,彼も早くから隠遁の志を抱いており,官を辞したのちも都の建康には帰らず,会稽郡に永住して59歳で卒したという。その間,353年には当時の名士である謝安や孫綽らと山陰の名勝蘭亭(浙江省紹興県)に会して詩を賦し,みずからその序文「蘭亭序」をつくった。幼少より書をよくし,漢魏以来の諸家の書を集大成して芸術にまで高めた。隷書をはじめ,楷・行・草にもわたって古今書家の模範とされる。日本でも奈良・平安時代の書は王羲之を源流としている。楷書の「楽毅論」「黄庭経」,行書の「蘭亭序」,草書の尺牘を集めた「十七帖」などが著名であるが,真蹟と称すべきものは現存しない。その子の王献之とともに二王と称される。
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