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●王維 おうい

アジア 中華人民共和国 AD699 唐

 699ごろ〜761 盛唐の詩人・画家。山西の祁県の人。字は摩詰。721年(開元9)の進士,のちに給事中,尚書右丞に進んだ。長安の南東藍田に別荘をかまえ,閑寂な自然に身を置く生活を楽しんだ。絵画では,旧来の伝統を離れ,彩色を用いず,墨の濃淡で立体感を表す破墨の法。線で輪郭を描く描線をやめ,墨を注いで一気に仕上げる撥墨の法などにより,ものの外形にとらわれず自由な精神を表現した。彼は南画・文人画の祖と仰がれている。詩は五言の詩に長じ,自然詩人として知られる。仏教に対する造詣も深く,それは彼の詩の清澄な明るさのなかに表現されている。静寂な風景を鮮明に表現し,中国詩人のなかで最も純粋に美を追求した人物である。蘇軾が「詩中に画あり,画中に詩あり」と評したのはまさに適言である。現在,画は「江山雪霽図巻」と「伏生授経図巻」とがあり,詩文集には『王右丞集』28巻がある。

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