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●閻立本 えんりっぽん

アジア 中華人民共和国 AD 

 ?〜673(儀鳳3)中国の唐の画家。雍州万年(陝西省長安県)の人。諡は文貞。隋の殿内少監閻毘を父として,建築工芸の名家に生まれ,兄の立徳とともに家業を伝えた。656年(顕慶1),兄の死後その職をつぎ,工部尚書となった。実務的才能を認められ,668年(総章1)に右相になり,博陵県男を賜った。絵画を最も得意とし,朝廷からは“丹青の神化”と呼ばれた。626年(武徳9),秦王(太宗)の庫直であったとき,命じられて『秦府十八学士賀真図』を制作し,643年(貞観17)には凌煙閣に功臣24人の肖像画を描いた。かつて太宗が侍臣らと春苑に遊び,彼を召したとき,殿中に“画師閻立本”を伝呼され,衆人環視のなかで制作することを恥辱と感じ,子にこの芸を習うことなかれと戒めたという。また外国の朝貢図なども手がけ,諸民族の特質を精妙に写したと伝えられる。現在ボストン美術館の所蔵する,伝閻立本筆『歴代帝王図』は,初唐の画風をしのばせるが,宋代の模写と思われる。

〔参考文献〕『旧唐書』77

『歴代名画記』9