●エンリケ航海王 エンリケこうかいおう
ヨーロッパ ポルトガル共和国 AD1394 アヴィス朝
1394〜1460 ポルトガル国王ジョアン1世の第3王子。ポルトガルの大航海時代の基礎を築く。1415年,イスラーム勢力の内乱に乗じて北アフリカのセウタを攻略,そのさいアフリカ各地の情報を得たと思われる。国王や自ら組織した財力によって,ポルトガルの南端のサグレスに航海者や地図製作者を招いて,航海学校・天文観測所を創設し,航海者を養成する。最初に派遣した探検隊がマデイラ島とポルトサント島に到着し(1418〜20),植民事業を行った。1434年,〈恐怖の海〉といわれたアフリカ西海岸のホジャドール岬の迂回に成功,国王や教皇から新発見地の商業的独占権を得た。ポルトガルは西アフリカの開発により,キリスト教の布教とともに大量の奴隷と黄金を獲得し,世界商業制覇の基礎を築いた。彼は数多くの探検隊を派遣し〈航海王〉と呼ばれたが,彼自ら航海することはなかった。