●縁辺労働力 えんぺんろうどうりょく
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労働市場の状況や家計状態の変化に応じて,労働市場への流入・流出を繰り返す浮動的な労働力層。こんにちのわが国では多く主婦層からなる。これに対し,継続的・規則的な労働力層を恒常労働力と呼ぶ。1960年前後のアメリカ労働経済学の研究成果にヒントを得つつ,近年わが国で創出,認められるにいたった概念。このように労働力層を二様の異質集団からなるものとしてとらえることによって,等質の労働力集団ということを前提にすすめられてきた従来の研究の枠を越えた認識が可能になると主張されている。その一例として,労働力率(満15歳以上の生産年齢人口中に占める労働力人口の比率のこと)の短期変動の解明に資するとされている。これによると,石油危機後の不況下でわが国の失業率はわずかしか上昇しなかったが,これは,縁辺労働力中のある種の部分が就職機会減少のため就職することを断念した結果と説明される(すなわち,分母たる生産年齢人口の減少に着目する)。