●袁枚 えんばい
アジア 中華人民共和国 AD1716 清
1716〜97 中国,清代の文学者。字は子才,号は簡斎,また随園先生と呼ばれる。浙江省杭州府銭塘県の人。1739年(乾隆4)の進士。翰林院庶吉士をへて江蘇省・陝西省内の数県の知事を歴任,1752年に官界から引退した。江蘇省江寧県の知事であった1748年(乾隆13),南京西郊の小倉山の一角に邸宅を買い,旧蔵者である隋氏の姓にちなんで随園と命名,官界引退後は売文による豊かな収入によってこの地で詩文に励み,また知友を集めて詩酒の会合を行ったので,随園は文人のメッカとなった。彼は後進の指導に熱心で,とくに女流文学を唱えて女性の弟子を養成したが,これは当時道徳的な非難を浴びた。その文は該博な知識と軽妙な筆致に支えられて紀的と並称され,詩は真情の発露を尊んで格律を重んじる沈徳潜と対立した。著作は,小倉山房の名を冠した『文集』『詩集』『尺牘』,随園の名を冠した『詩話』『随筆』『食単』など多数ある。