●円珍 えんちん
アジア 日本 AD814 平安時代
814〜891(弘仁5〜寛平3)平安前期の天台宗僧侶,延暦寺の第5代座主,寺門派をひらいた。讃岐国(香川県)の和気氏に生まれ,15歳で比叡山に登り義真に師事し20歳で受戒した。籠山後,内供奉十禅師に任じた。851年(仁寿1)入唐が許され,翌々年40歳で渡海し諸師について顕密を学び,また天竺僧般若恒羅について悉曇学を修めた。在唐6年にして,441部1,000巻の経巻をたずさえて帰国した。その後,比叡山山王院に住して真言止観の両教の伝授につとめ,864年(貞観6)宮中において清和天皇ら30余人に密教灌頂を授けた。868年勅により座主に任じ,また三井園城寺を賜わり伝法灌頂の道場とした。これより山門と寺門の別がおこった。891年(寛平3)78歳で没し叡山に葬られた。多数の門弟を教育し,登壇受戒したもの3,000余人という。顕密にわたる著作は多く,入唐旅行記として『行歴抄』がある。927年(延長5)智証大師の諡号を得た。
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