●袁宏道 えんこうどう
アジア 中華人民共和国 AD1568 明
1568〜1610 中国,明代の詩人。湖北の公安県の人。1592年(万暦20)に進士となり,江蘇の呉県の知事に任命されたが,煩雑な役人生活に嫌気がさして辞任。以後は断続的な仕宦のかたわら,旅行と詩作に没頭する日々を送った。その詩文に対する態度としては,秦・漢・唐・宋を理想とする古文辞学派のあり方を批判して,自らの心に感じたままを旧来の修辞法にとらわれずに述べたものこそ人を感動させる“真詩”であるとする,いわゆる性霊説を提唱し,民間に伝わる歌謡なども,“真詩”として推奨した。そこには師と仰いで親交のあった李卓吾の思想的影響をみることができる。その代表的な詩文集として『袁中郎全集』40巻があり,日本の生け花にも影響を与えた花道論『瓶史』なども収録されている。