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●円空 えんくう

アジア 日本 AD1633 江戸時代

 1633〜95(寛永10〜元禄8)庶民救済のため諸国を遊行,鉈彫りと呼ばれる独特な木彫仏を多作した江戸時代前期の僧,修験者。美濃国竹ケ畠の農村に生まれる。若くして出家し,天台系の仏教を修学,大峯山にこもって修験の行を自得。寛文年間北海道にわたり,東北・関東各地に布教をつづけた。円空は江戸後期に刊行された「近世畸人伝」にも記されて特異なキャラクターに関心がよせられていた。生涯に12万躯の造像を発願したと伝えられ,留錫するところ,材を選ばず宗旨像容をも選ばず土地人に相応しい神仏像を与えては去った。鉈で輪郭をとり,幅広のノミで一気に仕上げ,造りすぎがない。荒々しいなかにも古式微笑をたたえた面容は現代人にアピールするところが多い。岐阜・愛知に4千体余,埼玉・北海道他主に中部,東国に分布している。政治的規制の強い,没個性的な江戸時代仏教活動にあってそのエネルギーと自他修養志向は特筆される。

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