●演繹法 えんえきほう
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理論において,前提から結論を,論理的に正しい論証によって導き出す方法をいう。結論にあたるものをさきに立て,その前提になるものを推しはかる帰納法と対立させられるものである。演繹法は,諭理学や数学のような,論証を中心とする学問においてきわめて重要なものであるが,経験を重視する自然科学や社会科学においても欠くことのできないものである。それは,それぞれの分野における理論が,演繹法によって体系化されるからでもあるが,また,たとえば実験結果にもとづいて主張をたてるときにも,なぜ,その結果からその主張が出てくるかを証明するのには,演繹法の手続きによらなくてはならないようである。とくに演繹法は一般命題から個別命題に進み,帰納法は個別命題から一般命題に進むといわれているが,これは必ずしも正しくない。数学の定理の証明は,厳密な演繹法によるものであるが,そのなかには,n=1の場合の証明から一般の場合の証明に進むものもいくらもあるからである。