●円 えん
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1871年(明治4)の新貨条例によって西欧的な貨幣制度が初めて制定された際に,貨幣単位として十進法による円が定められ今日にいたっている。新貨条例では純金1.5Gを含有する金貨1円をもって原貨とし,1円から20円までのいく種類かの本位金貨と,若干の補助貨幣が鋳造されることになった。1882年に日本銀行が設立され,1886年以後紙幣は日本銀行券に統一された。その後1897年10月に施行された新貨幣法によって,純金量750mGをもって1円と定められるとともに,日本銀行券は金貨兌換に切り替えられ,紙幣の発行についても1億2,000万円の保証準備発行限度額以上は,同額の正貨準備を必要とすることになった。これによって本格的な金本位制に移行したのである。その後,第一次世界大戦による兌換停止と金輸出禁止ののち,1930年(昭和5)の兌換再開と金輸出解禁をへて,1931年12月,最終的に金本位制を離脱して不換紙幣による管理通貨制に入った。第二次世界大戦後はIMF体制のもとに,1949年1ドル=360円の固定為替レートが設定されたが,その後2度の為替レートの変更をへて,1973年以降は世界的に変動為替相場制に移行した。〔参考文献〕日本銀行調査局編,『日本金融史資料』明治大正編,全25巻,1955〜61,大蔵省印刷局
金森久雄・香西泰編『日本経済読本』1976,東洋経済新報社