●エロイーズ
ヨーロッパ フランス共和国 AD1101 フランス王国
1101〜64 パラクレーの女子修道院院長。パリのノートル=ダム聖堂参事会員フュルベールの姪として生まれ、アルジャントゥイユ女子修道院で養育される。パリの聖堂学校の論理学・神学教師アベラールが、フュルベールに乞われて、エロイーズの家庭教師の任にあたる(1117ごろ)。師弟は恋愛関係に陥り、懐妊した彼女はアベラールの故郷ブルターニュのル=パレで男児アストララブを出産。その後、フュルベールの復讐を受け、身体を損傷したアベラールはサン=ドニ修道院に引き籠る。他方エロイーズはアルジャントゥイユに入る。1229年この修道院を追われた彼女は、アベラールの招きに応じて、ノジャン近郊のパラクレー礼拝堂に落ち着き、女子修道院を建て、院長として修道生活を送った。以上の経緯は1132年ごろアベラールの著した『災厄記』に詳述。アベラール宛の書簡は、彼女の人間的情愛が吐露されており、感動をさそうが、書簡偽作説を主張する研究者もいる。