●エルツ
ヨーロッパ フランス共和国 AD1882 フランス共和国第三共和政
1882〜1915 フランスの社会学者。デュルケームの主宰する社会学年報学派に所属した。1904年に高等師範学校を卒業後,翌年までロンドンに滞在し,研究を行う。第一次世界大戦に従軍し33歳で戦死。インドネシアのボルネオのイバン族の再埋葬を扱った論文や,多くの社会で右手が左手に対して神聖視されることを,単に肉体上の不均等(右効きの多さ)に求めるのではなく,象徴的二元対立の原形を与えるものとしての役割として考察した論文などが代表的ものである。いずれも無制限に比較を行うのではなく,地域的限定や事象の社会的背景を重視するような,できる限り厳密に用いられる比較研究法に特徴がある。〔参考文献〕エルツ,吉田禎吾・内藤莞爾訳『右手の優越』1979