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●エル=グレコ

ヨーロッパ ギリシャ共和国 AD1541 オスマン帝国

 1541〜1614 クレタ島生まれのギリシア人。スペイン語でグレコすなわちギリシア人と通称,本名はドミニコス=テオトコプーロス。後半生はまったくスペインで送り,17世紀スペイン最初の大画家となった。若くしてヴェネツィアに出てティツィアーノに師事し,ミケランジェロやティントレットの作品からも感化を受けた。スペインでの最初の力作はトレドの修道院のために描いた『聖母被昇天』(1577)・『聖衣剥奪』(1579)などがあるが,トレドのサン=トメ教会堂に描いた『オルガス伯の埋葬』(1586)は彼の代表作となった。大原美術館蔵の『聖告』も秀作である。彼は盛期ルネサンスとバロックの中間の時代,すなわち16世紀後半に現れたマニエリスム様式(写実的な人体表現とデフォルメさせたそれとを有機的に構図した様式)の幻想的構成を決定的にしたマニエリスムの最後にして最大の画家であった。