●エリート
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元来は「選ばれた人」を意味し,ここから選良という訳語をあてることが多い。社会あるいは共同体のなかで高い地位にある人で,一般に権力・名誉・富をもっており,その共同体を支配・指導・管理運営する立場にある人々をさす。一般に世襲原理が支配する共同体では,エリートは血統・家柄・財産などによって決まり,競争原理が支配する共同体では,その共同体の目標達成のための能力によって決まる。性格や容貌についての大衆の好みなども決定要因となる。エリートの対概念は大衆である。エリートと大衆の分離と前者による支配が固定した社会は,貴族主義の支配する閉鎖的社会であり,大衆を愚民とするファシズムに通じる。現代社会の大衆化傾向の一面は,エリートと大衆の分離が相対的に流動的であり,前者の支配権限が比較的に弱い点に現れている。またそれは,ときに応じて違った性格のエリートが要求される「エリートの循環現象(パレート)」としても現れている。